『新月(おまけ)』

りん


舞子の無事を確認し一息ついていると薬を嗅がされた舞子が目を覚ました。
そして思わぬ大告白…。

剣持に促され近江と舞子を残し一同は車に引き上げた。

「ていうか、池田くんと舞子さんてマダだったんですね〜。」

口火を切ったのは早瀬。

「全くだよな、一体どれだけ長くかかってるんだか…他所からみたらバレバレなのになあ。」

錦織も頷く。

「まあ、それだけ舞子さんの事を大切に想っているんですよ。」

さすが剣持師匠、弟子のフォローに余念がない。

「確かに無理矢理押し倒しても返り討ちに遭いかねんからな。さすがうちの孫じゃ。」

ウンウンと感心する扇家女主人妖怪千景。(←おいっ)

「まあ、2人ともわかりやすいからそうなったらお祝いでもしましょうか。」

剣持の提案に一同賛成。

「朝子に赤飯でも炊いてもらわねばな。アッハッハッ!!」

まるで水○黄門のような高笑いの千景。

翔子は大人たちの悪のりに乗りきれずため息をついた。
月のない夜空は星たちが輝き、1人たそがれる翔子を慰めているようだった。

(終)