カルラ劇場の過去ログです。今後の参考にどうぞ。
錦織「おいおい・・・大丈夫なのか?(少し後ずさり気味)」
千景「こりゃ。翔子。今の時刻はもう夜明けじゃ。酒など呑むものじゃないぞ。――と普段ならいうところじゃが、今日は大目に見よう。ほどほどにせいよ。」
ナレーション「酒に強い性質を隔世遺伝している一族だったんですね・・・(小声で)」
翔子「ほら〜錦織さんもっと飲んでーー」(だばだばだば、と隣の錦織の杯に酒を注ぐ翔子)」
鳴海「ああ……!(くらっと片手を額にやってよろめく)、翔子さんが……」
剣持「……翔子さん、こちらへ来て一緒に呑みませんか?その方が楽しいですし。一度翔子さんとも飲んでみたかったんですよ。」
翔子「剣持さん・・・。剣持さんって、女の子よりも、男のこの方がいいんですか?!」
剣持「――――――――は?………し、翔子さん……?(汗)何を言い出すんです?」
翔子「わたし、酔ってます。酔ってるから、本音もだしちゃうのれする。剣持さん、もてるくせに女の子にきょーみなさそーなんれすもの。ひとのきもしらないれ・・・・。」
千景「絡み酒・・・。まずい呑み方するやつじゃのう・・・・。」
舞子「相手が剣持さんだからでしょ。」
翔子「剣持さん…私のこと嫌い…?(涙目。うるんでます)」
ナレーション「少々唖然としていた剣持だったが、いつもらしくなく絡むその様子がかわいらしいと思ったようで、くすりと笑んで言った。」
翔子「いいえ。好きですよ。」
舞子「「けっ・・・剣持さん、いつ翔ちゃんに乗り移ったんですか?(汗)」」
辰王「おい、ナレーターお前が酔っぱらってどうする。」
ナレーション「ごごごっごめんなさいっ。いいところでしたのにっ。」
翔子「よかった・・・。わたしも剣持さんの事・・・・」
効果「ぱてっ」
舞子「あー、こらっしーちゃんっ。・・・・寝ちゃったねぇ・・・。」
近江「しかも剣持さんの膝枕だ・・・。」
剣持「ま・・・ぁ・・・。いいでしょう。たまにはこういうのも悪くないですね。」
ナレーション「剣持のひざに預けられた頭を、やさしくなでながら酒を一口含んだ。」
鴉玉「――――なっ!」
鳴海「翔子さんッッ」
舞子「はーい あっちいってよーねー(打破連発)」
効果「バシュバシュバシュッ!!(打破連発の効果音)」
近江「うわッ!ちょっと待て扇!至近距離に俺がいること忘れるな!!(突然の打破を気をこめた拳で振り払う近江)」
舞子「おおっ!さすが近江君。」
近江「『おおっ』じゃない!標的以外に向けるな!鳴海に向けるのは全然一向にかまわないがな。」
ナレーション「その鳴海は不意打ちの打破を避けることが出来ず気絶していた(汗)。鴉玉の方は珠巳が咄嗟にかばったおかげで無事である。」
珠巳「あぶねえじゃねえか(汗)。嬢ちゃん。――大丈夫か?鴉玉」
鴉玉「ああ。大丈夫。しかしなんという無茶な娘(こ)なの。」
ナレーション「『おのれ』と仕返ししたがる鴉玉に」
珠巳「この話の主役だからなあ。無茶しねえほうがおかしいぜ。――そろそろ去り時かな。俺たちは帰るか。若も寝ちまったし(ちがうって)。」
鴉玉「……もう帰るのか?死繰人が……」
ナレーション「鴉玉が、残念そうにつぶやいた。」
鳴海「[」
珠巳「「・・・・なんか意味不明なことつぶやいてるな。うなされてるのか?若」」
鳴海「し・・・・翔子さん・・・・(うなされている。)」
珠巳「目ぇ覚ます前に退散するか。じゃな。」
ナレーション「そうして左目から目玉の親父を取り出す珠巳」
近江「!!!!!( ̄□ ̄;)!! 鬼太郎!?」
珠巳「んなわけあるかよっ!」
効果「ちゅどおおおおおおん!!(珠巳がお目目光線を照射した音)」
ナレーション「ぎゃああああっ!ゆ、ゆるしてえええ!!」
珠巳「まったく。最後に余計なこと言いやがって。――鴉玉、若背負うの手伝ってくれ。」鴉玉「まったく、世話のやける坊やね。(しぶしぶ鳴海の片方の肩を支える。普段の彼女なら絶対しないが今日は殊勝らしい)」
ナレーション「死繰人、また会いましょう。そういう名残惜しげな瞳をむけた鴉玉と、それなりに堪能して満足そうな鬼太郎……もとい珠巳は、こうして、うなされている坊ちゃんを愚痴を言いつつ支えながら帰っていった……。」
珠巳「最後の最後までいらんことを言いやがって!」
効果「しゅびび-----!(再びナレ−タ−へ光線を浴びせる珠巳)」
ナレーション「第2弾〜〜〜〜!!!(汗) ぐあああああっ!!」
魅冬「騒がしいわね。」
ナレーション「い、今の騒ぎ(し、死ぬかと思ったぁ……)でそれぞれ独自の世界を展開していた魅冬・冬樹さらには辰王・千尋も我にかえった。」
真奈美「ま、ナレーターさん。復活が早いわ。」
ナレーション「もう慣れました(T_T)……。」
魅冬「私たちもそろそろ帰りましょうか。冬樹さん(はぁと)。」
冬樹「はい。魅冬さま(はぁと)。(今日は素晴らしいものが拝見できて幸せに過ぎる……ぼ〜〜)」
効果「ごおおおおおおおっっ!!(突如竜巻が会場に迫る!!)」
舞子「な、何あれーーー!!(汗)」
剣持「もしかして、冬樹が興奮していることに関係が(汗)。」
冬樹「変なことを言うな!あれに乗って魅冬さまと帰るのだ。」
魅冬「そうなの。あれはなかなかスリリングよ。風だから速いし(はぁと)。眺めも最高だし。」
ナレーション「(……砂漠のよーなとこならともかく家の軒が多いところではかなり――相当迷惑だよぉ)」
剣持「は・・・・・・はぁ(汗)。お気をつけて。」
魅冬「それじゃあね!」
冬樹「さらばだ!魅冬さま。参りましょう。」
効果「また、遊んでちょうだい(はぁと)。くすくすくす(魅冬の声が上空から響いてこだまして――やがて去る)」
錦織「なんだか「乗っていく」というより――巻き上げられていったという感じだったが……まあ……いいか。」
舞子「静かになったね。――――あ?」
ナレーション「くらっと、舞子の体がいきなりぐらついた。」
舞子「あれ?なんで……?ふらつく……」
近江「――そういやお前、一睡もしてないだろ。他のメンバーはそうでもない(気絶者含む)が……。」
舞子「一日やそこらの徹夜なら平気だよ。――お酒のせいかな。」
千景「飲み過ぎじゃな。何合も空けていてケロッとしておったが、今になって効いてきおったということじゃ。」
舞子「あ、御飯もあんまり食べてなかったんだ……あ、もうだめ……(床に倒れかかる)」
ナレーション「舞子は空腹と睡魔に耐え切れず(さしもの舞子もだ)前のめりになるのを近江が支える。」
近江「おっと。少し眠れよ――――ってもう寝てやがる。」
ナレーション「舞子はすやすやと目を閉じていた。主役のふたりが眠ってしまった……。」
近江「・・・・・(思わず寝顔にみとれる近江)」
千景「このままというわけにはいかんじゃろ。悪いけど、二人を運んで送れ。」
ナレーション「「おくれ」の変換を間違えているあたり、さすがのばばさまも少し酔いが回ってきたようである。」
千景「じゃから余計なことは言わんでよろしい。」
ナレーション「は、はいッ(眼力にびびる)。」
千景「というわけじゃ。わしは先に戻るぞ。孫娘の送り届けは頼む。が、おかしなことをするでないぞ。するなら責任を取れよ。ではな。」
ナレーション「本気とも冗談とも判別し難い口調でさらりとすごいことを述べて、扇千景は去って行った……。」
千尋「放つ無言の殺気はかの二面スクナを凌いでいる…」
辰王「両面宿儺だ。千尋。」
千尋「いいじゃないか。あたしはあれがきらいなんだ!二面だろうが両面だろうがどっちだってかまわない!」
真奈美「そうよ。洋江。細かいことはいいっこなし。」
剣持「さて、三木姉弟、鳴海、魅冬・冬樹、おばあさんと次々とお帰りになりましたので、お開きにしましょうか。」
錦織「そうだな。俺も帰るよ。」
真奈美「では、私も帰るとしましょう。洋江、近江。元気でね。」
近江「か、母さん!」
剣持「翔子さん翔子さん・・・・(翔子の頬を軽くたたく。翔子、眠ったまま。)・・・仕方ないですね。それじゃ失礼しますよ、翔子さん。(ひょい、と翔子を抱き上げる剣持)」
ナレーション「相手が寝てても礼を失しないところはさすがである。」
辰王「……では俺も帰るとするか。母さん、千尋どうせだから送っていく。」
ナレーション「そう淡白に言うと「梨果」の鬼礫で竜を召喚。」
効果「シャギャアアアアアッ(竜の雄叫び)」
剣持「あ、なるほど。その手がありますね。では私も――黒龍王!変化!」
ナレーション「剣持の手から式がニ体飛び立つとあっというまに黒竜に変化した。」
効果「ギエエエェェン!!(黒龍王の雄叫び)」
ナレーション「金と黒の素晴らしい鱗の竜があらわれた。」
錦織「おお。壮観だなあ。(感嘆)」
ナレーション「ちなみに千景ばあちゃんは迦楼羅神を召喚し、乗って帰った。飛騨、諏訪で舞ちゃんに命令されて嬉々として(?)いるところを見ると、迦楼羅神は背中に乗ってもらいたいらしい。(元々インド神話でもヴィシュヌの乗り物だし)なんだか可愛らしいとナレーターは思うのだった。」
近江「誰もお前の私見など聞いてないぞ。」
ナレーション「しくしく・・・・・・。たまには私見はいってもいいじゃないですかぁ。この仕事命懸けなんですから〜。」
剣持「それより近江君の方はどうします?舞子さんも起きそうにありませんが。」
近江「仕方ないですから、おぶっていきますよ。(俺と同じ位のたっぱで、抱き上げるのはきついよな、やっぱ。)」
剣持「そうですか。じゃあおねがいします。まかせましたよ( ̄ー ̄)ニヤリ」
錦織「頑張れよ〜(同じくニヤリ)」
近江「え?(竜に)乗せていってくれないんですか?」
錦織「人数オーバーだな。」
剣持「ですね(笑顔)。」ナレーション「では、兄さんは?と辰王の方を向く近江だがこちらも・・・・・・」
辰王「ふっ。見ればわかるだろう。こっちは死繰人の竜より乗る場所が限られてるんだ(竜のもってる珠の中)。無理だな。」
ナレーション「――とそっけない。「まあ、自分でなんとかするんだな」と言って千尋と真奈美を乗せると自分も竜の頭の上に乗る。」
近江「(ちっ。何とかしろといわれてもな。……それにしてもこの状況。誰かの陰謀を感る・・・・・・)」
ナレーション「気のせいであろう。(  ̄ー ̄)フフフ・・・」
近江「勝手に人の心を読むなよ。」
ナレーション「わたしはナレーターですから。(←理由になってない)」
剣持「じゃあ、近江君。私達は行きますよ。あとはよろしく。あ、ちゃんと帰ってきてくださいね(^^)」
真奈美「責任はちゃんと取るのですよ(微笑)。」
近江「何言ってるんですか。二人とも。(頭おさえる)」
錦織「頑張れよ。(ぽんと肩を叩く)」
ナレーション「お気楽な人たちである。」
近江「「つーか、俺をいじめて楽しんでるだけなんじゃないか?」」
舞子「「だって、近江君て、いじめると楽しいんだもん・・・じゃなくて、んじゃあ、カルラ神呼んで乗せてってあげようか?」」
近江「……おまっ!お前いつから起きていたんだ!?」
舞子「えっと、「勝手に人の心を読むな。」あたりからかな。」
近江「・・・で、いつまでそうしてるつもりだ」
ナレーション「近江におんぶされている舞子。ふにゃあ?とまだ酒が抜けておらず目がとろんとした様子。」
舞子「えへへ〜。ま、いいじゃあ〜〜ん………ふにゃ」
ナレーション「……再び寝てしまったようだ。」
近江「―――――ってまさか今の全部寝言、ってわけじゃあないよな・・…。たしか俺をいじめるのが楽しいとか言っていたような……あいつまさか相当な狸か?」
ナレーション「もしや舞子はすべてわかっていてとぼけていたのではあるまいな?とつい悩みこんでしまう近江。……苦労が絶えませぬな。」
近江「最後まで命がいらんようだな。」
ナレーション「――すみません(だってあなたをからかって楽しいというのは事実だったりしますし……)。」
辰王「ふっ。埒があかないな。(まだいた)」
剣持「仕方ありませんね。あの子達ですから。(やはりまだいた)」
ナレーション「当人達は見守っているつもりらしい。」
近江「さて、このまま白昼堂々こいつをおぶって帰るのもなんだしな。俺は「梨果」の鬼礫をもってないし、バイクは置いてきたし、どうするか。」
ナレーション「そのときである。」
舞子「むにゃむにゃ……カルラ神意寄りませ!」
効果「パアアッ!」
ナレーション「寝言か故意か、舞子の呟きと共に光に満ちたカルラ神の姿が眼前に。」
近江「!ほんとに寝てるのか?こいつは(汗)。なんにせよ、助かったな。頼むぞカルラ神。(背中に乗る)」
ナレーション「カルラ神はなんとなく可愛らしい仕種で近江をふりむき、そうして「了解」とでも言うように翼をはばたかせた。」
剣持「乗り物の手配はなんとか完了したようですね。では行きますか。」
千尋「あ〜じれったい!辰王!あたしはもう限界だ。行こう。」
辰王「ああ。」
効果「シャギャアアアア!!ギエエエエェン!!」
ナレーション「こうしてこっそり見守っていた彼らも竜に乗って空を翔けていったのだった・・・・・。」
近江「いたのかよ・・・・・・あの人達は(汗)。」
舞子「むにゃ・・・・・舞い翔べ♪カルラ〜!」
ナレーション「その言葉と同時に物凄い勢いでカルラ神が宙を舞い始めた!」
錦織「…俺は…?」
ナレーション「仕方なく愛車で彼らの後を追う錦織であった・・・・」
効果「ぶろろろろ・・・・(車の音)」
ナレーション「神々しい光につつまれたカルラ神が、大空を跳ぶ!」
剣持「それでは皆さんごきげんよう。」
ナレーション「さいなら、さいなら、さいなら……―――失礼致しました(汗)。」
効果「ちゃ〜ん、ちゃ〜ん、ちゃ〜〜ん(終了音)」