- ナレーション「剣持の命に従いハハキリが現実と精神世界への道を開く。剣持は遠見画面から、よっこらせっとばかりに脱出した。」
- 魅冬「あっ、逃げたわね!!」
- ナレーション「そして剣持はすっかり元の姿に戻っていた。剣持がくぐった途端道も閉ざされる。(久々にまともなナレーション!)」
- 錦織「き、貴様!俺の首にささったハハキリとやらで術を使うなーーーーー!!!何が起るかわからんじゃないかーーーー!!!(T_T)」
- 剣持「いやぁ大丈夫ですよぉ。私の腕は確かですから。」
- 錦織「そーゆー問題かぁっっ。」
- 剣持「まあ、いいじゃないですか痛くなかったでしょ」
- 効果「すぽっ(針を抜いたらしい)」
- ナレーション「抜き差しに痛みを感じさせないとは確かに腕がいいという証拠である」
- 錦織「まったく・・無茶をしやがる(首をさすりながら)」
- 剣持「…おや。抜いてしまわれたんですか?」
- ナレーション「恐ろしいほど冷静な声音で、剣持が言った。」
- 錦織「おまえが抜いたんだろうが。」
- 舞子「…ごめん…抜いちゃった…」
- 錦織「Σ( ̄▽ ̄川 おまえかーっ!」
- 剣持「知りませんよ。何が起こっても・・・。ふっ・・・ふふふふふっ。」
- 舞子「5タ」
- ナレーション「舞子は動揺したようだ」
- 千景「錦織はすっかり司の術中にはまったようじゃな。ふむ……うまい(ずず〜っと茶をすする)」
- ナレーション「この人の問題発言で錦織が窮地(?)に追い込まれたと思うのだが……これは言わないでおきましょう(汗)。怖い……。」
- 舞子「ちょっと剣持さん。脅かさないでよ〜」
- 剣持「あはは。すみません。ほんのささやかな仕返しです。どうも今夜はさんざんでしたから(にっこり)。実際にハハキリは本当に何が起こるのかわからないシロモノですしね。」
- ナレーション「と言ってハハキリを懐にしまう剣持。」
- 錦織「お前なあああ!!!!そんなものを刺すなーーー!!」
- 剣持「ま、今日のところはこのくらいにしておいてあげましょ。ささ、水に流して流して〜」
- 辰王「……近江。本当に、師は選べよ……。」
- 近江「はは……(乾いた笑い)。もはや遅かりし、ってとこですかね。」
- 魅冬「と・こ・ろ・で・皆さん!私たちのことを忘れているでしょう!舞子さんもいつのまにか、現実世界に戻ってしまって!もう!」
- 舞子「あ、ごめ〜ん。なんか剣持さんが戻ったときに一緒に流されちゃったみたい。翔ちゃん、大丈夫?」
- 翔子「うん。あたしも戻ろうかしら」
- 魅冬「だめ!だめよ!翔子さん。逃がさなくてよ!――ま、それは別として私と千尋さんの白無垢をご覧になって。いかが?」
- 真奈美「綺麗に出来たわ♪うふふ。」
- ナレーション「錦織に矛先が向いたおかげで、やはり忘れられているかもしれないが、魅冬と千尋は白無垢に着替えていたのである。」
- 効果「パアアッ!!(目に真新しい純白の光が溢れ出す。そして) ちゃちゃちゃ〜〜〜ん♪ちゃちゃちゃ〜ん♪ちゃららちゃ〜ちゃ〜ちゃ、ちゃ〜らららちゃ〜ちゃららんちゃんんちゃん♪(とどこからか結婚式の音楽が!ドレスじゃないのに!(爆))」
- ナレーション「皆さん、花嫁の入場です!一斉の拍手をお願いします!!」
- 辰王「何を言っているんだ。こいつは!」
- 錦織「おいおい、いいのか〜?(汗)」
- 冬樹「魅冬さま〜〜〜〜!!お、俺はもう死んでもかまいません!(ひたすら感激しまくっている)」
- 近江「いつから、結婚式の司会になったんだ?ナレーター?」
- 剣持「まあまあ、皆さん。よろしいじゃありませんか。拍手拍手〜」
- 効果「ぱちぱちぱちぱちぱちッ!!!(とりあえず拍手する皆さん。剣持、扇姉妹、ばあちゃん、真奈美さんは乗っている)」
- 真奈美「ま、素敵。合同結婚式ね。」
- ナレーション「真奈美さんも息子と姪の晴れ姿にすっかり感激している様子である。」
- 鴉玉「…美しい。」
- 舞子「…ッ!あっ、鴉玉さん!?いつの間にここに!!」
- 剣持「鴉玉?ということは――」
- 珠巳「よお。久しぶりじゃねえか(にやり)。宴会やってるって聞いたから来てやったぜ。」
- 魅冬「まっ。またもや美形だわ(はぁと)。」
- 剣持「やはり……」
- 冬樹「魅冬様。あなたほど美しいひとはいません……(恍惚)」
- 魅冬「冬樹さん・・・・・・。」
- ナレーション「しっかりラブラブなふたりである。」
- 鴉玉「うむ。みなそれぞれ美しいな。――私も白無垢着てみようか・・・・・・。ね、死繰人。どう思う?」
- 剣持「え?(いきなりふられて戸惑う)」
- 千尋「し、辰王……ど、どう?(////)」
- 舞子「おおっ!鴉玉さん、積極的〜!」
- 翔子「・・………(どこか複雑な表情)」
- ナレーション「どうも色々なところでハートが飛び交っているようである(汗)。とそこにまた一人――」
- 鳴海「やあ、翔子さん。」
- 辰王「いいんじゃないか?お前は着物が似合うからな。千尋」
- 千尋「辰王……(じ〜ん)」
- 鴉玉「死繰人。どうなの?」
- 剣持「え、突然言われても……(困惑)」
- 翔子「鳴海くん!(ちょっと驚く翔子)」
- 近江「来やがったな。(凄くいやそう)」
- 鳴海「やあ、池田君。相変わらず(強調)、元気そうだね。」
- ナレーション「ビシビシッ!と火花が散った。相変わらず至極相性の悪い二人である(笑)。」
- 鳴海「ははははは。美しい僕が出てこなくて寂しかっただろう?翔子さん。(にっこり)」
- 剣持「fefe>」
- 近江「け、剣持さん、また・・・。やつがきて、いやならいやってはっきり言ったらどうです。」
- 剣持「い・いや・少し動転してしまって・・・。君、あまり翔子さんに近付かないでくださいね。」
- 舞子「あーっ。前から怪しいとは思っていたけど、やっぱり剣持さんとしーちゃんてラブラブだったんでしょーっ。」
- 翔子「ま、舞ちゃん!」
- 鴉玉「そうなの!?死繰人!(にじりよる)」
- 珠巳「ふうん(にやり)。こりゃあ修羅場の予感だぜ。」
- 近江「なあにが「美しい僕」だ。ぞっとする。」
- 辰王「ほう。お前がそこまで毛嫌いするとは珍しいな(ちょっと興味をもったらしい)。鳴海とかいったな。」
- 鳴海「そういう君は何者――!!(ガ、ガ――――ン!!)ぼ、僕より美しいっ!!」
- 千尋「当然だ!あたしの辰王だもの(はぁと)。」
- ナレーション「様々な騒ぎが持ちあがったが、一方で剣持が追い詰められていた(笑)。」
- 剣持「まあ、鴉玉。落ちついて下さい(汗)。舞子さんもいきなり何をおっしゃるんです。翔子さんがびっくりなさってますよ。」
- 近江「扇、相変らずな爆弾発言……。(師匠が気の毒になってきたらしい)」
- 珠巳「そういうてめえはどうなんだ?(にやにや)意中の嬢ちゃんと少しは仲が進んだのかよ?」
- 近江「…何故貴様がそのことを知っている。」
- 珠巳「んなことはどーだっていいんだよ」
- 近江「いーや、よくない!なんだってそんなこと――」
- 珠巳「(思いきり呆れた顔で)……ばれてねえとでも思ってたのかよ?(……もっとも当の本人は気づいてなさそうだけどよ)」
- 近江「…ッ。(痛いところを突かれ、しばしダメージを受ける)」
- 剣持「……近江君もダメージ受けてますね(汗)。」
- 舞子「どうかしたの?近江君。(きょとん)」
- ナレーション「師弟揃って三木姉弟に尋問されてしまった。」
- 剣持「どうです。ひとつここで告白してみるというのは・・・。」
- 珠巳「・・・・死繰人・・・・てめえが追いつめられてるからって矛先を変える気かよ。――でもまあ坊やの反応も面白そうだ♪どうなんだ?」
- 近江「どっ………どどどどど、どうって………ど、どうもこうも………(目をそらす)」
- 鴉玉「死繰人ーー!珠巳!私の質問がうやむやになってしまうではないか!」
- 舞子「さっきからどうしたの?近江君(天使もかくやといふほどの笑顔)」
- 近江「………Σ(* ̄▽ ̄*;(心拍数増加)………ヘ(×◇×)ノ~きゅ〜〜〜〜☆ ぱったり(頭に血がのぼり過ぎて倒れたらしい)」
- 剣持「近江君!?――あらまあ。――結果的に回避しちゃいましたねえ。」
- 珠巳「ちっ。もうちっとからかってやろうと思ったのによ(極悪人(笑))。」
- 舞子「近江君!?近江君ってば!(彼の頭を膝に乗せてぺちぺちと頬を叩く)あーあ、どうしちゃったんだろ。これじゃ活いれても起きないよねえ。」
- 鳴海「……はっ!」
- ナレーション「辰王の美貌に「ガ、ガ―――ン!ま、負けた!」と衝撃を受けて石像と化していた鳴海が我に返った。」
- 錦織「…若いねぇ…」
- ナレーション「錦織が呟いた。」
- 錦織「これもまた・・・もったいない・・・・」
- 千景「錦織よ・・・・・先程とうってかわって平和そうじゃの。」
- 錦織「ええ・・・まあ。ああ、ほら、見てください。もう空が白みはじめていますよ・・・・。」
- 翔子「あらもう夜が明けるのね。(魅冬・冬樹がふたりの世界を作り上げているうちに、いつのまにか現実世界へ復帰)」
- ナレーション「随分と長い夜であった――(笑)。」
- 珠巳「なんだあ?来たばっかなのによ。」
- 鴉玉「(死繰人・・・結局うやむやにされてしまったが、いつか真偽のほどを正してみせるわ)」
- 鳴海「翔子さん、徹夜だったから辛いだろう?眠たかったら僕に寄りかかってもかまわないよ(きら〜んと眼鏡が光る)。」
- 舞子「こらっ。何どさくさにまぎれて近付いてんの!」
- 鳴海「いけないかい?そちらはそちらで手が相手なさそうだからね。翔子さんの寄りかかる場所がないだろう?君は池田君を介抱してやるんだね(にっこり)。」
- ナレーション「気付いたので訂正。鴉玉の「真偽をただす」の「ただす」は「糺す」で鳴海の「手があいてなさそう」は「手が空いてなさそう」であった(汗)。失礼」
- 舞子「むっ、なんかトゲがあるいい方〜。鳴海君なにが言いたいわけ?」
- 鳴海「いや別に。さあ、翔子さん、美しい僕の胸にとびこんでおいで!(と、腕をひろげる)」
- 翔子「迦楼羅天ノ書感応術………幻惑視!」
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