…まずは、ここからでしょう(笑)。 カルラ神、という書き方を本の方でしてますが、正しくは天竜八部衆(後述)の一人、迦楼羅のことで、仏教に取り入れられてからは、「天部」に分けられるので、お寺では【迦楼羅天】と称されています。 では、仏教に取り入れられるまでは何だったのかというと、インドの神様で、ガルーダ、という、毒蛇をもかみ砕く、という神鳥だったそうです。学研のブックス・エソテリカの『密教の本』に「ガルーダ」の写真が出ていますが、鳥、というより竜に近い、歯をバリバリ生やした異形の姿です。一方、『カルラ』に描かれている扇姉妹の家の掛け軸(おそらく、本尊)のカルラ神は、異形というよりも、仏教に入ってからの迦楼羅天の仏像に大変近い。…その辺の位置づけがいまいち不明ではありますが…。 『カルラ』の2・3巻には奈良・興福寺の迦楼羅天像が取り上げられていますが、私のお気に入りは京都・三十三間堂の迦楼羅天です。ここのは、強烈カワイイ☆なにしろ、横笛を吹いているのだ!そして、片足の爪先がリズムを取るために少し上がっている!超プリティー☆必見です☆ |