カルラ劇場の過去ログです。今後の参考にどうぞ。
ナレーション「それは月のきれいな夜だった。」
剣持「秋の夜寒………こういう時の月は冴え渡っていて酒も美味いですね」
ナレーション「白い狐の尾のような荻や薄が風にたなびいている。」
錦織「おまえなあ………こーゆーシュチュエーションでいきなりそういうこというか?」
効果「ざあっ。風流な荻や薄の影をバックに黒い影。」
剣持「!?」
錦織「オレにも一発言わせろや」
ナレーション「突然吹き渡る一陣の風。」
効果「ざわざわざわっ」
ナレーション「周囲の黒い影が一瞬ひるんだ。」
舞子「ちょっと、押さないでよ!」
ナレーション「今しも一発言おうとしていた錦織は硬直した。」
剣持「………珍客ですね。」
近江「(頭を抱えながら………)しまった………。」
ナレーション「ごそごそと薄の向こうに黒い頭が二つ。」
翔子「………どちらさまかしら?」
魅冬「楽しそうね。私も混ぜていただけて?」
冬樹「魅冬さま。酒盛りに参加なさるには手みやげがなくては。(と、「鬼殺し」を差し出す冬樹)」
剣持「それは「鬼殺し」!さっそくあけようじゃないですか」
錦織「肴がいるな。」
剣持「錦織さん、それならちゃんと用意してありますよ。」
近江「まあ、剣持さんのことですからね・・・肴がないわけがないでしょう」
ナレーション「と、いつのまにか近江も舞子も翔子もちゃっかりと座っていた。」
剣持「ええ、まあ食べ物の方も無論ですけどね、それ以外の肴もたくさんありますよ(意味深に笑って若者達を見る)。」
千景「お前の悪い癖が出たようじゃの(苦笑)。お前も若者じゃろうが。司」
錦織「扇さん・・・ちょうどよかった。扇さんがいればこいつを抑えられますね(ちとおっかないが)。お願いしますよ」
剣持「酷いな・・・(苦笑)。私はすっかり悪党扱いですか?」
辰王「事実を無視するのは勝手だがな。死繰人」
ナレーション「一瞬、月の化身が現れたかのようだった。叢がほとんど音を立てない静けさだった」
魅冬「肴ならこんなところに人魚の黒焼きが・・・コレじゃ駄目ですか(−−」
冬樹「魅冬様持ってこられるのが遅かった様ですが・・・(ーー;)」
舞子「ええ?焦げてたらおいしくないですよお。」
翔子「それ以前に下手に不老不死になっても困るわよ(汗)」
辰王「俺を無視するか・・・」
ナレーション「と、くぐもった声で羅陵王の面の下から辰王が、怒りをおさえる口調で言った。」
冬樹「おまえとは初対面だな・・・」
辰王「我は辰王・・・バリ島の踊り子では・・・ないっ!!」
近江「兄さん・・・またそいう奇抜な・・・(頭をおさえる)」
舞子「まあまあ近江君(と肩に手を置いて慰める)。」
千尋「辰王が陵王ならあたしは般若面を・・・」
ナレーション「またまた突如現れる千尋」
舞子「うわ・・・似たものカップル・・・」
辰王「まあ、随分綺麗な男の人ね・・・辰王とおっしゃるの?」
近江「なッ・・・・・なんだ!今のは!?兄さんが言ったのか?」
ナレーション「ものすごく恐ろしいことが起ったような気がした・・・」
冬樹「い、今のは魅冬様のセリフだったのでは?はっ、魅冬様!?」
辰王「あら?おかしいわ・・・私の身体じゃないわ」
翔子「魂が入れ替わっている・・・?(汗)」
舞子「えっ!ちょっと待ってよ・・・そんな変幻みたいな・・・」
ナレーション「シー―――――――――ン。・・・・・・・世にも恐ろしい沈黙が満ちた」
近江「あ、悪夢だ・・・」
冬樹「みっ、魅冬様!!」
剣持「ほらね・・・面白くなってきましたよ・・・(小声)」
魅冬「お前の仕業か!?死繰人!!それとも扇姉妹!お前らか!?」
翔子「違うわよ!」
冬樹「貴様!魅冬様のお姿でそんな口をきくな!」
千景「ふむ・・・。失敗したようじゃの」
舞子「おばあちゃん!?どうして!?」
千景「いや、すまんすまん。お前たちを変幻させて様子を見ようと思ったのじゃが、どうした加減か失敗じゃ。この場所が問題なのかのう・・・」
翔子「私たちを変幻させて、って・・・おばあちゃん!何を考えて・・・(はっ)もしかして――もう出来あがっちゃってるの・・・?(汗)」
冬樹「み………っ、魅冬さまぁぁぁ(涙)」
魅冬「一刻も早く戻せ!」
千尋「あたしだって妙に女らしい辰王は見たくない!!」
剣持「えー?もう戻しちゃうんですか?」
魅冬「………殺してほしいか?死繰人。(鬼礫を手にする)」
錦織「いや、しかしそれなりに絵になるな・・・鬼礫をかまえた美少女というのも。中身が男だと思うとぞっとしないが」
近江「錦織さん、そういう問題じゃないとおもいます」
千景「わかった。では戻そう」
効果「パンッ!拍手が鳴り響く・・・」
魅冬「・・・・・戻ったわ!やはり私は可憐で華奢なこの身体が似合うわよね」
千尋「辰王!よかった!戻って・・・」
冬樹「俺としては、そのお姿も大層愛らしくてよろしいのですが、是非成長なされたお姿も拝見したいです(控え目に)」
辰王「千尋。抱きつくのは構わんが、その般若の面を取ってからにしろ。」
剣持「ひゅうひゅう」
千景「ふむ。次は誰と誰にしようかの」
ナレーション「やめろーッ(一同)」
舞子「うう・・・翔ちゃん、おばあちゃん、かなり出来あがっちゃってるよお(汗)。ここへ来る前にけっこう空けてたし〜」
翔子「そ、そうね。こんな変則的な変幻も出来ちゃうなんて・・・(汗)」
近江「これじゃあ剣持さんを抑えるどころか二人で暴走だぜ・・・(頭を抱えまくる)」
冬樹「………はっ。いつのまに「鬼殺し」が空に!?」
剣持「な、なんですって!?」
錦織「扇家の人間には酒飲まさん方が無難なんじゃないか?(小声)」
近江「すっかり傍観者をきどらないでくださいよ・・・」
剣持「まだ一口も口を付けていなかったのに………(茫然)」
ナレーション「嫌な予感がますます増した」
近江「避難するぞ。扇」
舞子「でも逃げ場がもうないよ!?人口過密で(汗)」
剣持「逃がしませんよ〜誰一人として・・・・」
翔子「け、剣持さん?」
剣持「ふ………食べ物(酒)の恨みは深いものですよ………」
ナレーション「剣持、会場(?)の周囲にハハキリを打ち、全員を包囲する。」
辰王「結界か?ふッ、久しぶりに腕が鳴る」
舞子「ああっ、もう!おばあちゃん、なんとかしてよー!」
千景「よいではないか。若者同士。それにいざとなったら結界裂帛で逃げればよかろ」
翔子「いえ、あのそういう問題では・・・」
魅冬「何やら楽しそうね」
冬樹「宴の余興でしょうか」
千景「酒の肴じゃ。(ひとりご機嫌♪)」
錦織「・・・俺は何も見ていないし、関係ないっと(ひとり離れた所で持参した酒をお猪口に注いで呑む)」