カルラ劇場の過去ログです。


永鉄斎「ま…負けた…・」

近江「ど、どこから聞こえてきたんだ?!」

永鉄斎「俺の負けのゴングだ…」

剣持「に、錦織さん…何を持ってるのです…?」

ナレーション「錦織の掌の上にはゴングが…!」

錦織「ファンというものいつ何時も持ち歩かなければいけないと思うんだが。」

翔子「そ…そうゆうものなんですか…(汗)」

近江「使いようがないような気がしますが…(ぼそっ)」

錦織「何を言ってるんだ!こうして役に立っただろう!」

永鉄斎「そうだ!あんた、すごいよ!ファンの鏡だ!」

錦織「…ありがとう!」

効果音「がしっ!」

ナレーション「右手を堅く握り合う二人。…変な友情が芽生えたようです…。」

舞子「おぉー。(ぱちぱちと拍手をしている)」

近江「なんか…どうでもいいようなことで、仲良くなっちゃいましたね…(汗)」

剣持「まぁ…仲がよいのはいいことです。」

翔子「・・・そうですね。」

ナレーション「錦織と永鉄斎はまだなにやら語っている。」

剣持「さて…二人は置いておくこととして…どうします?式場…予約したままなんですよね。キャンセルしますか?」

舞子「そっかぁー。成仏しちゃったから結婚式挙げなくていいんだもんね。」

翔子「ちょっと残念?」

舞子「ううん。ただ結婚衣裳って仮装でもいいから着てみたかった気がしない?翔ちゃん。」

翔子「そうねぇ。わたしたちの仕事からしていつ結婚出来るかわからないし。着てみたかった気はするわね(にっこり)。」

舞子「でもあたしは翔ちゃんがいればいいの。結婚なんて現実感わかないし。そういうのってなるようになるでしょ(にっこり)」

ナレーション「それはちょっと違うと思うぞ(汗)。あえて何が違うのか言わないでおきますが・・・・」

翔子「あたしもよ、舞ちゃん!」

舞子「翔ちゃん愛してるっ」

効果音「ひしっ!」

ナレーション「抱き合ってじゃれあう双子。相変らずですねえ(笑)」

近江「おいおい。」

舞子「あーあ。せっかくお風呂に入ったのに、ばたばたしちゃって汚れちゃった。」

錦織「せっかくの温泉街だ。一段落ついたことだし、もう風呂浴びてくるか。」

永鉄斎「おお、いいねぇ。」

翔子「ところで剣持さん。いつまで黒子の格好をしてるんですか?」

錦織「まだ餅がついてるじゃないか、剣持」

効果音「シャキーン」

ナレーション「懐から鍼をちらつかせる剣持。おののく錦織。」

錦織「・・・あ、いや、、、眼の錯覚だったようだ・・・。おまえも一風呂浴びればいいじゃないか、なあ、近江。」

近江「ええ、それもそうですね。ああそうだ、近くにちょっと一風変わった温泉があるそうですよ。」

永鉄斎「・・・・なに、混浴かっ!(小声で)」

近江「・・・・・・。(あきれる)」

錦織「・・・いろいろな種類の風呂がある温泉だそうだ。たとえば・・・桧風呂、コーヒー風呂、牛乳風呂、酒風呂・・・」

剣持「酒風呂ですか。いいですねえ。」

近江「しかも、水着着用可ってなっている混浴だそうです。」

舞子「zya,」

翔子「じゃあ、みんなで一緒に入れるんですね。面白そう。」

ナレーション「こうして、巨大温泉テーマパーク(?)へ向かうカルラ軍団だった。

近江「もしかして仕切りなおしってやつか?」

錦織「まあ、いいじゃないか。なにしろ、タイトルに「温泉」と入っているんだからな、今回。温泉に始まり、温泉に終わる。いいじゃないか〜。」

翔子「そうですね。」

「仕切直しですか。いいですね。」

「ゆっくりしていくか。」

ナレーション「と、匠と湛が突然現れた。」

近江「な、なんだあんたたち! 帰ったんじゃなかったのか!?」

「いいじゃないですか。細かいことは気にしないで、仕切直したんですしみんなで温泉に行きましょう。」

舞子「・・・・・・ね、翔ちゃん、さっさと着替えてこようよっ。」

翔子「そうね。それじゃあ、皆さん、どこで待ち合わせましょう。ここはテーマパークになっていて広いですから、上の展望台温泉で集合ということでいいかしら。」

錦織「よし、わかった。」

ナレーション「こうして、双子姉妹は女性用更衣室へ消えていった。」

永鉄斎「(にや・・・・)水着かあ・・・楽しみだな、おい、坊主。」

効果音「びゅうっ」

永鉄斎「なっ、なんだよっ、危ないぞっ。石投げるなよっ。」

近江「・・・俺じゃないぞ・・・。」

剣持「石・・・・いや、これは鬼礫だな。・・・ま、まさか・・・。」

錦織「この入り口の上にあるのは、ワイン風呂だそうだ。」

永鉄斎「なんだい、俺の知らない奴でもいるってか?どれ、(と眼を上方へ凝らす)」

近江「じいさん、見えるのかよ。」

永鉄斎「何を言うっ、鍛治師は竈の火の微妙な色加減を見分けるんだぞっ。・・・・ん・・・今・・・インドネシア航空機のマスコットキャラクターの顔が一瞬見えたぞ・・・・ほれ、あのフェンスの向こう・・・」

近江「じ、じいさん…」

永鉄斎「あれは確か、ガルーダって名前だったっけな。バリ島の踊り子みたいなお面だな。」

錦織「まさか・・・・辰王か・・・。なんでこんなところに・・・。」

永鉄斎「あ、今、人込みの中に紛れちまった。なんだい、知り合いか?」

剣持「嫌な予感がしますね・・・。」

近江「まさか…兄さんが…?」

舞子「なーに、くらーくなってるの!?」

錦織「べ、別に暗くなんかなってない!」

近江「しまった、間違えた!」

ナレーション「どうやら相当動揺しているらしい。」

効果音「ちゃりーん…」