カルラ劇場の過去ログです。


永鉄斎「だれだ、こんな所で銭公落としてる奴は。」

剣持「違いますって。」

翔子「あら剣持さん、お風呂にまで針を持ってきたんですか?」

剣持「し、しょーこさん!!!どこから見てるんですか!!!」

翔子「・・・・・・・・微笑)」

ナレーション「おっと!男性陣がワイン風呂に気を取られているうちに扇姉妹の登場です!」

舞子「というわけで,お待たせ―!」

近江「////」

ナレーション「振り向いて赤面する近江。舞子は,オレンジのチェックのセパレート水着だ。」

剣持「やはり女性の水着姿は見てていいものですねぇ。」

ナレーション「翔子は、恥ずかしそうな表情で舞子の後ろに立っている。こちらは、白いコットン素材のワンピ型で、腰にロングパレオを巻いている。」

永鉄斎「ホントいいもんだねぇ。」

ナレーション「男の性である。だが扇姉妹のプロポーションは抜群だ。普段このような装いをしないだけに非常に新鮮だった。」

舞子「あたし達も捨てたもんじゃないでしょう。どう?近江くん。」

近江「えっ?あ…いやよく似合ってる……」

ナレーション「だけどそれとは別に内心、他人には見せたくないな、と思ってしまう彼であった。」

剣持「こればっかりは、我慢するしかありません。近江くん。」

錦織「ところで永鉄さん…その格好は……。」

近江「げっ!!ふんどし?!!」

永鉄斎「日本男児たるもの、褌を着て当然じゃろっ。」

近江「・・・・・・・・・なんかイヤな予感が・・・(滝汗)<近江心の声」

ナレーション「当たらずとも遠からず。それは見事な赤褌だった」

近江「・・・い・・・嫌だぁぁぁぁー!!舞子が見てる前でんなモノ着けれるかぁぁぁぁぁー!!!(逃亡)」

剣持「着替えなければいいじゃないですか(引き止める)。私だって美意識が許しませんよ、そんな格好。」

錦織「まあ、お前に美意識うんぬんと言われるのもちょっとなあ(ぼそぼそ)」

剣持「何かおっしゃいました!?(きっ)。近江君、敵前逃亡は士道不覚悟ですよ。」

近江「なんの話ですか(汗)。」

舞子「まあまあ。近江君は頭に血が上りすぎているみたいだから頭を冷やしましょう。えいっ。」

近江「誰のせいだ!?どわあ!」

効果音「ざぶーん!」

翔子「あらー(汗)」

剣持「落ちましたねえ。」

錦織「正確には落されたな(汗)」

ナレーション「温泉プールに……」

近江「何しやがる!!」

舞子「あははは。今そっちいくよん。(舞子も温泉プールに)翔ちゃんもおいでよー」

翔子「待って舞ちゃん」

ナレーション「じゃれあう若者達。」

「なんだ、褌くらい。(ぼそっ)」

錦織「え?」

「湛が通っていた中学校は、男子は、夏になると褌で遠泳するんだよね、体育の授業。」

永鉄斎「ほれ、みろ〜、日本男児の大和魂だろ?」

ナレーション「硬直している、剣持と錦織。幸い、温泉プールに入ってじゃれている双子&近江にはまだ聞こえていない。」

錦織「す、すごい学校だったんだな・・・。今時珍しい。」

剣持「・・・・・とてつもない田舎で育ったんですね・・・(遠い目)」

「フフ…フ…(遠い目)」

翔子「きゃー!!」

舞子「翔ちゃん!」

永鉄斎「あの二人の驚く顔が見物だなっ」

ナレーション「褌はやめて下さい。」

剣持「さて本格的に楽しむといたしますか!何らかの事件が起きる前に出来るだけ楽しんでおきましょう。」

永鉄斎「ちがいねえやっ!」

ナレーション「と、その時、波の出る温泉プールの向こうから、異様な気を感じて翔子の髪の毛が逆立った。」

翔子「舞ちゃんっ、あぶないっ。」

効果音「ざっばああああああああーーーーーーんっっっ!!!!!!!(波しぶきの音)」

舞子「きゃあああっ」

近江「・・・・(ごぼごぼごぼ・・・・水中で)・・・ぼ、ごぼぼ(お、おうぎ・・・と言おうとした)・・・」

錦織「な、なんだいきなりっ、大波が、翔子さんと舞子さんと近江の3人を連れ去っていったぞ!」

剣持「こ・・・これは・・・・」

「ねえっ、あれなにっ。」

ナレーション「匠の指差した方向、そこには・・・・。」

剣持「まさか…そんな……!!」

ナレーション「温泉プールの、向こうの壁にある滝の前に聳え立ったのは・・・巨大な竜だった!!!」

錦織「剣持、あの竜に見覚えがあるのか?」

剣持「見覚えがあるも何も、あの竜はさっき近江君が予約した結婚式場のマスコットキャラじゃないですか。」

永鉄斎「そーいやああんなでけえのがいたな。」

ナレーション「その時竜の口から温泉がほとばしった。その中に影が3つ。どうやら近江たちのようだ。」

「扇先輩、池田さん大丈夫ですか!?」

翔子「ええ。」

舞子「結構面白かったよ。ね、翔ちゃん。」

剣持「近江君、何が会ったんです?」

近江「なにがなんだか俺にもさっぱりです。」

錦織「ん?近江君、何を持っているんだ?」

近江「え?」

ナレーション「近江が握り締めているものに一同の目が集中した。」

剣持「どれどれ、・・・こ、これは式場のキャンセル代の請求書ですよ!近江君ちゃんとおかねはらわなかったんですか」

近江「え・・・?俺はてっきり剣持さんが払ってくれてると・・・」

ナレーション「そうこう言っているうちに竜がどんどん迫ってきた。」

近江「うわああああ、ど、どうしましょう!?俺お金持ってませんよ!」

剣持「この旅行でけっこう使いましたからね。仕方ありません。近江君、出世したら返してくださいね。立て替えておいてあげましょう。」

翔子「(遺産…あるはずなのに……。)」

ナレーション「近江はどうやら遺産を受け継ぐ気はなかったようだ。おそらく親戚に譲ってきたのではあるまいか?」

錦織「真奈美さんが貯金してるとかな。息子の結婚費用とかに(悪気はない)。」

近江「ちょっと待て、今、母さんに電話して聞いてみるっ。」

永鉄斎「何をそんなに慌ててるんだ?」

近江「(い、遺産は母さんの口座に入ってるけど、アレは時期を見て株式に投資しようと思ってたんだ!!仕手を打つ者にとって金は武器だからな!!一銭も無駄にはできますまい!!(爆)」

ナレーション「この近江の思念、もちろん翔子に読み取られていた事は言うまでもない…。」

翔子「///datte」

ナレーション「言語中枢に歪みがあるらしい」

近江「なんだってえええええええっ!!!」

ナレーション「電話を片手に近江が絶叫した。どうやら錦織の携帯を借りたようだが、・・・私用に使っていいのか?内調。」

近江「もしもし、母さん。母さん!」

効果音「ツーツーツー。」

舞子「どうしたの?」

近江「全部使っちまったてさ」

剣持「どうやったらあの遺産を数ヶ月で使いきれるんです!?」

「赤王宗のやらかしたことの後始末や、白川学園の生徒たちへの慰謝料だけでも莫大な金が要ったはずだ。一財産くらいあっという間だろう。」

ナレーション「なぜあなたがそんなに詳しいのだろうか・・・」