で、先程あげました八部衆に参りましょう。『カルラ』3巻で翔舞が危機に陥った時、亡くなったはずの玄妙教の教え長が、八部衆を率いて助けてくれましたね。 で、その時 翔舞が彼等の名前を言っています。沙羯羅(シャカツラ)、鳩槃陀(クハンダ)、五部浄(ゴブジョウ)、乾闥婆(ケンダッパ)、●婆迦羅(ヒッパカラ)、緊那羅(キンナラ)、阿修羅(アシュラ)そして、迦楼羅。…これが、翔舞が言った名前ですが、私の持ってる本には、乾闥婆(ケンダッパ)、緊那羅(キンナラ)、阿修羅(アシュラ)、迦楼羅の他が、天、竜、夜叉、摩[目候]羅伽(マゴラカ)、となってます。この、呼び方については、諸説ある、という事です。『カルラ』3巻の呼称はおそらく、興福寺の八部衆立像に準じた呼び方ではないか、と。何故なら、描いてある絵柄が、ズバリそれなんだもの(笑)。顔や、服の柄まで同じ(笑)。あはは。 でね。彼等八部衆は、迦楼羅の項でも挙げたとおり、元はインドの神様だった。それが、おそらく、バラモン教の神様だったのでしょう。バラモンの神様について知りたい方は、『聖伝』(リグ・ベーダ)という漫画を読んではいかが?(笑)←私は読みかけて途中にしてますが(苦笑)。 さて、この八部衆ですが、千手観音の眷族・二十八部衆の一部でもあります。だから、三十三間堂にもいるんですね。うん。…う〜ん、「カルラに出て来る仏像」というテーマで書こうとして『カルラ』をもういちど読みなおしたんですが、どうも、「仏像」で括るのは不可能なようなので、この様な形にさせていただきました。仏教に取り入れられるにあたって、釈迦如来の眷族、とされたようです。 |